2010年11月11日木曜日

脳を活性化する速読メソッド

脳を活性化する速読メソッド
呉 真由美
PHP研究所
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~速読とは脳の状態である~

(本書より) 著者はテレビに出てバッティングマシンで150kmのボールを打ち返したそうです。本書でもそのエピソードが少し紹介されており、これも著者曰く速読訓練の賜物だそうです。本書は、他の速読本のようにいくつかの速読トレーニングを紹介し、速読を身につけられる構成になっています。しかし、本書は「速読は技術ではなく脳の状態である」という趣旨で統一されており紹介されているトレーニングもそれを意識したものとなっています。
【読書メモ】
■本書で紹介しているトレーニング
  1. 読書速度の計測
    6秒間で読める文字数を計測して結果を10倍にして1分間の文字数を計測します。本書では、行末に文字数が書かれているページがあり、それを利用して読書速度を計測できるようになっています

  2. 眼筋と毛様体筋のトレーニング
    下記の3種類のトレーニングをそれぞれ6秒ずつ行い回数を計測する。
    このトレーニングは眼筋を鍛える事で血流を良くする事が目的です。
    1. 顔の左右に指を立てて左右交互に指を見る。
    2. 顔の上下に指を横に出して上下交互に指を見る。
    3. 顔の10cm後、30cm後に指を立てて手前、奥と交互に指を見る。

  3. 読まずに速く見るトレーニング
    本の文字を読まずに、上下の幅を意識しながら1ページ、1秒ぐらいのペースで本を「眺める」

  4. 脳をウニュウニュするトレーニング
    これをやると脳が「ウニュウニュ」した感じになります。これは脳が活性化している証拠です。
    1. 片手でこぶしを握り足をたたき、反対の手で足をスリスリする。
    2. 本に出てくるじゃんけんのパターンを声に出しながら手は負ける手を出す。

  5. 視機能を強化するトレーニング
    5 × 5 マス内にある数字を出来るだけ速く指指していき、時間を計測する
■その他のTips色々
  • 速読でも黙読でも、各自が抱く感想はそれぞれにきっと同じ。ただ、読む時間が短くなるだけのこと。
  • 多くの人が速読は技術だと思っていらっしゃるから、「いろいろなトレーニングをたくさんしないといけない」という誤解が生まれているのでしょう。しかし、「脳がもともと持っている本当の力を引き出す」という”いちばん肝心な部分”を理解しないで、それを抜きにどんなトレーニングをやってみても、おそらく速読と言える状態にはならないはずです。

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