ScalaのgroupByメソッドを使ってみた

最近Scalaのコレクションクラスに「groupBy」というメソッドがあることを知り、ちょっと使ってみました。
使ってみて改めて画期的なメソッドだな～と感じたのでちょっと紹介いたします。

groupbyメソッドは引数に渡した関数の戻り値をキーにしたマップを作成するメソッドです。同じキーを返した値がマップの値になります。

例として売上げを商品毎にまとめてみます。

売上げは

case class Sale(itemCode:Int, number:Int)

view raw 2011-08-scalagroupby-01.scala hosted with ❤ by GitHub

というケースクラスで表現します。itemCodeが商品コードでnumberが売上げ数量という形になります。

このケースクラスを利用して

	case class Sale(itemCode:Int, number:Int)
	object GroupBy {
	def main(args:Array[String]) {
	val list = Sale(1, 2)::Sale(2, 3)::Sale(3, 4)::Sale(1, 5)::Sale(2, 6)::Sale(3, 7)::Nil
	// 商品コード毎にまとめる
	val groupMap = list.groupBy(_.itemCode)
	// 結果を出力
	groupMap.foreach(println(_))
	}
	}

view raw 2011-08-scalagroupby-02.scala hosted with ❤ by GitHub

というソースを実行すると

	(3,List(Sale(3,4), Sale(3,7)))
	(1,List(Sale(1,2), Sale(1,5)))
	(2,List(Sale(2,3), Sale(2,6)))

view raw 2011-08-scalagroupby-03.scala hosted with ❤ by GitHub

と出力されます。商品コード毎のMapができています。

続いて、商品コード毎の売上数量の合計を求めるには

val countGroup = groupMap.mapValues(_.foldLeft(0)(_ + _.number))

view raw 2011-08-scalagroupby-04.scala hosted with ❤ by GitHub

とします。countGroupの内容を出力すると

Map(3 -> 11, 1 -> 7, 2 -> 9)

view raw 2011-08-scalagroupby-04.scala hosted with ❤ by GitHub

と出力されます。これを商品コードでソートするには

val sortCountGroup = countGroup.toList.sortWith(_._1 < _._1)

view raw 2011-08-scalagroupby-05.scala hosted with ❤ by GitHub

とします。

普段こういった集計処理（というほどでもないですが・・・）はSQLを利用することがほとんどだと思いますが、GAEのBigTableやKeyValueStoreのようなNoSQLなデータベース（ストレージ？）が普及してくるとプログラム内で集計処理をすることがどんどん増えてくると考えられます。
そういった中で、あらかじめこういったメソッドが用意されているなんて、ありがたいことだな～なんてちょと感動してしまいました。

最後にそれぞれの処理をまとめたプログラムを下記に記します。

	case class Sale(itemCode:Int, number:Int)
	object GroupBy {
	def main(args:Array[String]) {
	val list = Sale(1, 2)::Sale(2, 3)::Sale(3, 4)::Sale(1, 5)::Sale(2, 6)::Sale(3, 7)::Nil
	val groupMap = list.groupBy(_.itemCode)
	groupMap.foreach(println(_))
	val countGroup = groupMap.mapValues(_.foldLeft(0)(_ + _.number))
	println(countGroup)
	val sortCountGroup = countGroup.toList.sortWith(_._1 < _._1)
	println(sortCountGroup)
	sortCountGroup.foreach(tp => println(tp._1 + " => " + tp._2))
	}
	}

view raw 2011-08-scalagroupby-06.scala hosted with ❤ by GitHub

※追伸 >- この投稿が役にたったと思った方は、上か下の広告をクリックしていただけるとうれいいです。