呉 真由美
PHP研究所
売り上げランキング: 38181
~速読とは脳の状態である~
(本書より)
著者はテレビに出てバッティングマシンで150kmのボールを打ち返したそうです。本書でもそのエピソードが少し紹介されており、これも著者曰く速読訓練の賜物だそうです。本書は、他の速読本のようにいくつかの速読トレーニングを紹介し、速読を身につけられる構成になっています。しかし、本書は「速読は技術ではなく脳の状態である」という趣旨で統一されており紹介されているトレーニングもそれを意識したものとなっています。
【読書メモ】
■本書で紹介しているトレーニング
- 読書速度の計測
6秒間で読める文字数を計測して結果を10倍にして1分間の文字数を計測します。本書では、行末に文字数が書かれているページがあり、それを利用して読書速度を計測できるようになっています
- 眼筋と毛様体筋のトレーニング
下記の3種類のトレーニングをそれぞれ6秒ずつ行い回数を計測する。
このトレーニングは眼筋を鍛える事で血流を良くする事が目的です。
- 顔の左右に指を立てて左右交互に指を見る。
- 顔の上下に指を横に出して上下交互に指を見る。
- 顔の10cm後、30cm後に指を立てて手前、奥と交互に指を見る。
- 読まずに速く見るトレーニング
本の文字を読まずに、上下の幅を意識しながら1ページ、1秒ぐらいのペースで本を「眺める」
- 脳をウニュウニュするトレーニング
これをやると脳が「ウニュウニュ」した感じになります。これは脳が活性化している証拠です。
- 片手でこぶしを握り足をたたき、反対の手で足をスリスリする。
- 本に出てくるじゃんけんのパターンを声に出しながら手は負ける手を出す。
- 視機能を強化するトレーニング
5 × 5 マス内にある数字を出来るだけ速く指指していき、時間を計測する
■その他のTips色々
- 速読でも黙読でも、各自が抱く感想はそれぞれにきっと同じ。ただ、読む時間が短くなるだけのこと。
- 多くの人が速読は技術だと思っていらっしゃるから、「いろいろなトレーニングをたくさんしないといけない」という誤解が生まれているのでしょう。しかし、「脳がもともと持っている本当の力を引き出す」という”いちばん肝心な部分”を理解しないで、それを抜きにどんなトレーニングをやってみても、おそらく速読と言える状態にはならないはずです。
0 件のコメント:
コメントを投稿