~リバウンドしない減量への7つの鍵~
この本は、ダイエット本です。しかし、この本には特定のエクササイズや料理や特定の道具を使ってやせる方法などは一切かかれていません。
本書は、ダイエットに失敗する理由、成功する理由を心理的側面から分析しダイエットが成功するための「7つの鍵」を紹介します。
本書を際立たせているのは、他のダイエット本のように一定の体型や体重になることを目標としていません。
この本では、目標とする体型や体重になることによって、得られる達成感や自分自身に対する自信といった「感情」を得ることを目標としています。
とは言っても、本書は一応ダイエット本ですので、健康的な体重や体型の目安のようなものは紹介されています。ただ、アメリカ人が書いた本だけあって、日本人の基準より一回り半ぐらい大きく設定されているので注意が必要かもしれません(実際、本書にもそういった注釈が書かれていたりします)。
本書で紹介されている自分の体型、体重を理想的な状態に維持するために必要な「7つの鍵」というのはそれぞれ以下のようなものとなっています。
・第1の鍵「正しい考え方」・第2の鍵「心の癒し」
・第3の鍵「失敗しない環境」
・第4の鍵「過食と衝動的摂食の克服」
・第5の鍵「手間のかかる栄養価の高い食品」
・第6の鍵「運動」
・第7の鍵「支援者のサークル」
それぞれの鍵にはその鍵の説明と到達度を示す簡単なチェックリストのあとに鍵を開くための方法が説明されています。
本書を読んで強く思ったのが、「健全な魂は健全な肉体に宿るのではなく、健全な魂に健全な肉体が宿るのかな」ということです。
本書で重視されているのは、メンタル、運動、環境のバランスです。そして自分の日々の考え、行動の習慣を修正することでそれが達成できるようになっています。
紹介されているワークのほとんどが非常に簡単で、ちょっとした心がけでできるようになっています。たとえば食べる量を計測する方法として自分の手を利用する方法が紹介されています。
今までダイエットが上手く行かない、成功しても長続きしなかった人などは本書で紹介されているメソッドを試し、「7つの鍵」の扉を開くこと目指してみてはいかがでしょうか?
体重を維持するために必要な「7つの鍵」etc
- 現実を見つめよう
- 自分自身を心の中から変えていけば、私の言うまともな体重になり、永遠にその体重を維持していけます。
- まともな体重とは基本的に、年齢や肉体、そして遺伝的条件から見て健康であり、現実的である体重のこと。
- 子どもが3人いるとしたら、23歳のころの超スリムな自分に戻りたいと思ってもそれは無理。現実的には、もっと別の目標を目刺さなければなりません。
- 7つの鍵が頼るのは、プログラミングです。
- 自分の生きかたをじっくり考え抜き、修正を加えて、健康的なライフスタイルを作り上げる。それがすなわちプログラミングなのです。
- 減量への7つの鍵を忠実に使えば、人生全体を仕切っている感じが強まります。あなたは別人になり、何ごともエネルギッシュにうまく対処できるようになり、ものごとの焦点が明確になり、ライフスタイルに秩序ができる。
- 現実的な目標を定めよう
- あなたは自分に忠実ですか、思いやりがありますか?一番大事な人間関係は自分自身との関係です。まず自分にとって自分が一番の親友となり、心から自分を受け入れて愛さなければ、ほんとうに幸せにはなれないし、目的と情熱を持って生きることもできません。
- 57キロのたいじゅうというのは、あなたがすてきに見えるとか、ほっそりして気分がよくなるなど日ごろ強く願っていることを象徴しているのでしょう。究極の目標は、57キロになるだけでなく、その体重にともなう特定の感情を味わうことでもあるのです。
- 具体的に目標を書きだそう。
- 目標には必ず数値を入れよう
- 目標までのスケジュールを立てよう
- 目標を小分けしよう
- 第1の鍵「正しい考え方」
- あなたのセルフイメージが非生産的な考えや思い込みだらけなら、その思い込みのうち、あなたのためになっていない部分をとりのぞかなければなりません。
- 太りすぎの患者をカウンセリングするうちに、わたしは10の自滅的なメッセージを突き止めました。10のメッセージとはつぎのようなものです。
- 外面的・内面的 - <体重管理の管理の責任の所在>いかんでセルフトークの内容が決まります。
- レッテル - レッテルの多くは、人生でへまをやったとき、自分を観察して自分で貼ったものですが、他人から貼られたものもあります。でも、何が原因でレッテルを貼られたにせよ、あなたはそのレッテルを胸に修めて信じ、レッテルどおりに生きてしまいがち。ほうっておくと、そのレッテルで自分を規定することにもなりかねません。
- フラストレーション
- 占い
- オール・オア・ナッシング
- 過大視
- 妄想
- 根拠のない推論
- 自分たたき
- 自己憐憫
- 第2の鍵「心の癒し」
- 第2の鍵「心の癒し」で、あなたは<感情のコントロール>へのドアをあけ、感情やストレスに反応して食べすぎるのをやめるにはどうすればいいかを学びます。
- 感情がらみの過食をやめないかぎり、体重は減らず、健康的になれないのです。
- 心の支配権を取り戻そう。
- できごとそのものよりむしろ、「できごとに対するあなたの解釈」がじつはトラブルメーカーであり、あなたをきりきり舞いさせているのです。
- 上司が馬鹿だ。お金がない。健康診断の結果が思わしくない。15年も連れ添った相手が蒸発する。そういうことはみな悪いことですが、心の痛みをもたらすのは、そういうことに対するあなたの解釈と反応なのです。ですから心の痛みに前向きに対処せずに避けて通っていると、体と健康に重い負担がかかってしまいます。
- 何かに対処するためのメカニズムとして、太っている必要があるのでは?何かわからない理由で、自分の足を引っ張っているのでは?
- 大事なのは、かならず自分の思いを書いてみることです。書くことが手助けになり、距離を置いて客観的に自分の思いを評価できるようになります。だから、書いてください!
- 醜い感情が心や頭の中に根を下ろすのをほうっておくと、その感情は特定の状況のなかだけにとどまらず、他人との人間関係や付き合いをすべて汚すようになってしまいます。そのことを考えれば、ケリのついていない感情を抱えて生きていくのを何故やめなければならないかわかるでしょう。
- ケリのついていない感情が積み重なると、自制心が働かなくなり、食べ物で自分を癒すようになって、その食べ物の量はだんだん増えていきます。
- 感情にケリをつける強力な方法は<最小限の有効な反応>というものです。
- <最小限の有効な反応>は、新しい問題を引き起こすことなしに、感情にケリをつけようとするもの。
- <最小限の有効な反応>をどんなものにするかにあたっては、次の質問を自分にしてみてください。
- どんな行動をとれば、心の痛みが解消するだろう?
- 決めた行動をうまくやり遂げたら、どんな気分になるだろう?
- その気分は自分が感じたい気分と一致するだろうか
- ”最小限の”という言葉を考えれば、もっと犠牲の少ない行動で感情にケリをつけてくれるようなものが、ほかにないだろうか?
- あなたが心の牢獄の錠をあけ、自分を解放するための鍵は、<最小限の有効な反応>のうち、<許し>と呼ばれるものかもしれません。
- 許しには力があります。許さなければ心の重荷を引きずることになり、その結果、心身ともに苦しむ。
- 第5の鍵「手間のかかる栄養価の高い食品」
- わたしが<行動的アプローチ>と呼んでいる方法で食べ物に接すること。このアプローチをわたしは<手間のかかる栄養価の高い食品>計画と呼んでいます。
- 手間のかかる食品とは、用意するのにも食べるのにも作業と努力が必要な食べ物のこと。作業量は多いのに、カロリーは低い、そして健康的なのです。
- 一つの例はスープです。行動学者たちは、何十年も前から減量の方法としてスープに着目し、数々の実験を通じてスープが空腹感を減らし、カロリーの摂取量を抑えることを発見してきました。
- ひとことで言えば、手間のかかる食品とは次のようなものです。
- こしらえるのにかなりの時間と努力が必要なもの
- よく噛まなければならず、食べるのにエネルギーが必要なもの
- 早食いができないもの
- どう考えても”手軽な食品”ではないもの
- たまには誘惑に負けそうになるならー考慮すべき方法がもうひとつあります。この方法なら、出来心に屈せずにすみます。食事の変わりになるバランス栄養食品や栄養飲料を使うのです。
- おもな栄養素をどんな割合で組み合わせれば、減量するのに”ベスト”なのでしょう。じつは「どれもほどほどに」がベストなのです。
- 一回のごちそうを口実にして、計画全体をおじゃんにすることがあっては絶対になりません。
- 第6の鍵「運動」
- 第7の鍵「支援者のサークル」
- ステップ1 妨害者と支援者を区別しよう
- ステップ2 支援者のチームを結成しよう
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