2010年12月30日木曜日

脳を「見える化」する思考ノート

脳を「見える化」する思考ノート
午堂 登紀雄
ビジネス社
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~B5ノート一冊に、仕事もプライベートもすべての情報を書き込む~

メモ本ブームの昨今ですが、こちらの本は他のメモ本とは基本コンセプトが異なっており、他のメモ本を読んできた方々にも一読の価値があるかと思います。

この本で提案しているメモの方法の最大の特徴は時系列でメモを書かないということです。

本書で紹介されている方法は、1ページごとにテーマを書き込んでいき、新しいアイディアを思いついたら随時ページに書き足していくという方法です。

日頃メモを時系列に沿って記録しているんだけど、「何か思いついたアイディアが他のメモと一緒に時の流れに埋もれてしまう」という方は、この本に紹介されている方法を試してみてはいかがでしょうか。

【思考ノートの基本ルール】

  1. たっぷりスペースをとって1ページ1テーマで書き込む。

  2. 日付とテーマタイトルを入れる。

  3. アイディアを線で関連づけながら書く

  4. 後から見返して新たな着想を追加する。

  5. 色を使い分ける。
    • 三色ボールペン(もしくは四色ボールペン)を使うことをおススメします。
    • なぜ三色かというと脳が認識しやすく、かつ使い分けしやすい色の種類がだいたい三色から四色程度だからだそうです。
    • 色の使い分けは書くテーマに合わせて二つのパターンを使います。
      1. 時系列で色分けする
        例:一回目・・・「黒」
           二回目・・・「赤」
           三回目・・・「青」
      2. 自分にとっての重要性や心に響いた強さの度合いで色分けする
        • 基本・・・「黒」
        • キーワード・・・「赤」
        • 自分独自の発想・・・「青」

【やりたいことを明確にし、実現に向かう「ブレインワークアウト」】

  1. 自分の欲望をすべて書き出す
    新しいノートを買ってきたら、最初のページは自分の欲望をすべて書き出しましょう。目安は100個ぐらいです。脳みそがスカスカになるくらい書き出しましょう。
    「なかなか出てこない~」という場合は、お金、旅行、健康などのカテゴリー別に書き出してみましょう。

  2. 今やらなくてはいけないTODOを書き出す。
    次に、今現在やらなくてはならないこと、あるいは一年以内などの近い将来にやらなければならないことを全部書き出します。

  3. 優先順位をつける

  4. 行動レベルのTODOにブレークダウンする。

  5. 処理したら消し込んでいく

  6. つねにリバイズしていく

【その他こころに残った言葉】

  • 徹底的にメモる。気になった言葉とそこから思いついた自分の言葉をつなげる。「自分ならこうしよう」という決意をつなげる。そうしてアウトプットできるように自分のモノにしていく。

  • 重要なキーワードのみを選んで書こうとするよりも、まず量をたくさん書きとめることから始めましょう。

  • 自分の夢を実現した姿や自分が本当にやりたいことが具体的に羅列されてあったら・・・・。
    きっとノートを見返すのが楽しくなります。

  • 思考ノートはほかでもない自分のためにあります。

  • 書けばその具体性の有無によって、単なる夢かそれとも目標か、一瞬で分かります。

  • 夢→目標への変換作業を繰り返すうちに「本当にやりたいことかどうか」が分かってくるし、「自分にはできる」と思えてくる。

  • 思考力をつけるためには情報をうのみにせず、常識という固定観念をはずす習慣を身につけなければなりません。そこで自分にツッコミを入れながらノートに書くということをオススメします。その際の効果的なツッコミワードをご紹介します。
    「ほんとう」、「なぜ」、「だから何」これを3回繰り返すというものです。

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