2010年12月27日月曜日

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?
仕事は楽しいかね?
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デイル ドーテン
きこ書房
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もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイディアをくれるとして君はそれにふさわしいかな?

(本書より)

主人公は、足止めとなってしまった空港で一人の老人と出会います。その老人が主人公に成功するための秘訣を伝授していきます。彼は世間一般に知られている成功法を真っ向から否定し、代わりにたったひとつの原則とそれを実践するための方法を伝授します。

以上が基本的にはあらすじなんですが、老人の言葉のひとつひとつが奇妙な説得力を持っていて、読んでいてどんどひきつけられていきます。短編(小説というには長すぎる)小説としても十分楽しめる本だと思いました。

ただ本書を読んでいて、個人的に残念だなと思う点がひとつだけあるのです。

それは、本書には一貫してあるメッセージが込められていると思うのですが、それが少しオブラートに包まれすぎていて、読んでいてもイマイチ響いてこないなあという印象を持ってしまいました。

ちなみにそのメッセージとは「とにかく行動しろ!!」ということです。

まあ、あくまで私の主観ですが・・・・・。

ただ、老人が提案している原則とその実践法はとてもシンプルであり、本書を読むと「よし自分もやってやる」とモチベーションがあがること間違いなしですので、ぜひ本書を一度読んでみることをお勧めします。

【読書メモ】
アイディアを生み出す方法
リストを三つつくるんだ。
  1. 仕事上でやったミスを全部書き出すこと。

  2. 次は、問題点を書き出すこと。仕事に関してイライラすることを残らず並べるんだ。
    誰かほかの人が不平をもらしているのを聞いたことがあったら、それも書き出すこ。ヒーローになりたいなら他人の問題も解決しないとね。

  3. 最後に仕事に関してやっているすべてのことをリストアップすること。

  4. 2. 3. 1. の順番でリストに取り組む

  5. 問題点のリストを取り出し、その問題をどうすれば解決できるか「あらゆる事」を試してみる。
    • 例:アメリカのある教授は自分の息子の成績が悪いのが悩みだった。彼は成績優秀な教え子を観察することで、それまでにあまり知られていなかった成績向上の秘訣を見出した。そのノウハウをビジネスにつなげ成功した。
    • 『困難というのは、一つ一つが実地演習を始める合図だ。試すことは一つ一つが世の中への問いかけだ。答えというのは、一つ一つが旅だ。旅程の計画は人生に任せておけばいい。きみの仕事は光を集めることとカメラを持っていくことなんだから』(本書より)

  6. 仕事に関してやっていることのリストに別のアイディアを足し、新しいアイディアを生み出す。
    • アメリカの番組「六十ミニッツ」のプロデューサーは、テレビ番組に雑誌の要素を取り入れ、新しいスタイルの番組を作り上げた。
    • あらゆることを変えるには、まず<あらゆること>とは何かというリストをつくる必要がある。
    • 「きみは、仕事のひとつは報告書を書くことだと言ってたよね。そう言ったとたん、きみは研究すべき事柄を持ったことになる。報告書をペンで書かないとしたらどうなるか。重要なところをテープに録音したらどうなるか。報告書に各データについてはどうだろう。今とは違う方法を採れないだろうか。そういう報告書を、他者はどう扱っているのだろうか。(中略)ランチタイムに図書館へ行って、本や雑誌を書いている人たちがどんな風にデータを報告しているか調べてみるといい。
    • 多くの人々は自分の仕事をあまりにも狭いものに定義しすぎだ。工学技術を駆使した能力が町で一番なら自分より素晴らしいエンジニアはいないと思ってしまうんだ。だけど、優れたエンジニアであるためには、高い技術だけじゃなくいろんなものが必要だ。アイディアを売る能力もいる。みんなと一緒に働く能力も、話し合いをリードする能力も、無意味な話しあいを避ける能力も。
      ― 必要とされる能力は、それこそ何十もあるんだ。だからこそ、しなければならないことを全部、リストに書き出し続けることが重要になる。
      そして仕事を再定義し続け、リストをどんどん広げていかなければならないんだよ。-試してみることに失敗はない。

  7. 最後に仕事上でやったミスから、何か新しいアイディアを思いつけないか検討する
    • これは最後に取り組むべきリストだ。成績が<向上した>生徒のために取ってあるものだからね。ほかの二つのリストに取り組んで、それからこのリストに戻ること。それにこのリストに戻ってくるときは、感情や責任や怒りは横においておかなければならない。
      ― 過ちを見るときはね、感情を抜きにして見なくちゃいけないんだよね。
その他読書メモ
  • 「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。聞きたいかね?」"明日は今日と違う自分になる"だよ。
  • これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。"遊び感覚でいろいろやって成り行きを見守る"。
  • 必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ。
  • 他人を凌ぐ人物になるための二つのルール
    1. "適切な時"とか"完璧な機会"なんてものはないということ。
      これは<この場で><ただちに>始めるということだ。
    2. もう一つはパッと浮かぶ考えはたいてい使い古されたものだし、パッと浮かんだわけではない考えの多くもやっぱり使い古されてものだということ。とどのつまりこういうことだ。
<一か八かの賭けをしないなら、チャンスなど一つもない>
  • 本当の達成というのは、あるべき状態より良くあることなんだ。ただ良いだけじゃなく目を見張るようなものであること。
  • もし宇宙が信じられないようなすばらしいアイディアをくれるとして君はそれにふさわしいかな?
  • 『何もするな、そうすれば素晴らしいアイディアがやってくるだろう』じゃない。
    『<あらゆること>をしろ。素晴らしいアイディアは、どこからやってくるかわからないのだから』

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